謝ったりしないからね

柄にもない漫画を買ってみました。内容ストーリー等はこれといって盛上りがあるのではないけれど、主人公(シロさんて人)の料理の作り方にとても好感がもてるので嫌いじゃないなと思う。

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)

きのう何食べた?(1) (モーニング KC)


随分前に読んだ海辺のカフカを再読。ロフトに自分の座り場所を作るべく(二畳程のスペースに、乱雑に漫画と本が積まれていて足の踏み場がなかった)片付けていたら見付けたので何となく読み始めたのだけれど、村上春樹は何を読んでも村上春樹風の文章を書く。当たり前だけれども。ある種の本を繰り返し読む事が多いけれど、それは面白いだとか何度も読まないと理解できないとかそういう事でなく、安心感があるかどうかだと思う。同じ作家であってもアフターダークはもう読まないだろうし、世界の終わりと〜ももう読まないだろうけれど、レキシントンの幽霊とダンスダンスダンスはまた読むかもしれない。かもしれないだけでまた読むかもしれないけれど。


つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)

これも本の薄さもあって数度読んでいる。読みやすい。頭を休めるのにちょうどいい気がする。


中井英夫全集も平行して緩やかに読んでいるけれど、というか緩やかにしか読めないのだけれど。高名な人と比べても仕方ないのは分かっているのだけれど、あまりに面白いので落ち込む。悪夢について私なんかが語ってはいけないような気がして、私にはどうせそんな興味深く気味悪くある絵は描けませんよ...と不貞腐れたような気持ちになる。つまらない絵など描くよりも、いくつもある過去の遺産を読み尽くした方がいいのではないかと思える。


比べてもしょうがないのだけれど。そりゃそうなんだけど。