京都旅行

友人が京都へ来た。ので、住まって1年になるけれど観光へ出掛けた。初日、彼女の泊まっているであろうホテル近くの解りやすいと思われる交差点で待ち合わせるも、来ない。いくら待っても来ない。携帯に連絡しても出ない。嗚呼出ない。もしかしたら変なおじさんに連れて行かれたのかとも思ったけれど、というのも、変なおじさんに付いて行きそうな人だから。結局、単に迷っていただけだったらしいけれど、どうしようもない人なだけに本当に心配になった。

南禅寺。私の勝手な思い込みで北の方だと思っていたけれど、東の方だった。そこで、ほぼ散った紅葉を眺める。琵琶湖疏水を引いた水路閣がともかく素敵であって、ここは何回か来た事があるという彼女に「これ、いつ頃できたのかね?」と聞くと「江戸くらい」と適当にいわれた。明治だってね。惜しいな。そんなこんなでインクラインをてくてくと辿り入り口へ戻る。

たまたま平安神宮の大鳥居が見えた。確か以前同居人に日本一高いとか聞いた気がしたけれど、はっきりしなかたので「とにかく物凄く大きい」とだけ言ってみた。すると「日本一?」と聞かれた。「よく解らないけれど、とても大きいから五本の指には入るはずだ」とぼんやりした事を教えてあげる。さっき調べたら日本一で間違いないらしい。

葛きりが食べたいという彼女が鍵善良房という有名なのか?らしい店へ行きたいというので、東山にあるというザックリした情報から携帯で調べ辿り着く。携帯って本当に便利ねと、初めて思う。基本的に私は何処へ行っても人任せ、若しくは適当にふらつく。けれども今回はホストなので仕方ない。そういえば、和菓子系の苦手なので葛きりが何なのか解らない。その上、黒密に付けるというのでこれは無理だと「おうすと生菓子」を頼む。葛きりはとても美味らしい。ちょっと貰ったけれど、黒密じゃなくて酢醤油に付けて食べたらきっと美味しいのにと思う。生菓子も二口ほどで満足し差し上げる。抹茶が一番美味しかったと思う。

いかにも京都らしく見える花見小路を通ってみる。ちりめんじゃこを購入し、家の実家へ届けてもらう事にする。色々食べたけれど、佃煮のようなご飯のすすむやつは本当にいいねと思う。漬け物と佃煮で暮らせると思う。

近いし、ライトアップがあるらしいというので清水寺へ。ライトアップは6時半からであるらしく。一時間程ぶらぶらする。それにしても酷い混みようだ。7時頃着いてみると、胎内巡りというものがあり、真っ暗な所を数珠を頼りに歩いて行くのだけれども、人が多かったり、阿呆が多かったりで五感を澄ますどころじゃないけれども人がいなければいいと思う。その後、人のうようよいる中それでも「素敵」と夜景をみたりなどして、人気のない裏の方へと歩いて行くと、水鏡が見られる。人もほとんどいず、静かで幻想的であって、写真を一応撮ってみたけれど写らなかったと思う。網膜に焼き付けろって事だなと納得する。なぜ、こんなに素敵な場所があるのに見ないのだろうと思っていたけれど、よく紹介されている水鏡は別の場所の方であったらしい。人が腐るほどいて、雰囲気もへったくれもなかったけれど、キレイはキレイだったと思う。

初日終わり、食事を三回したのだけれど全部ラーメンという、同居人と行動しているのか?というような内容になったけれど満足げだったので良しとする。