とても酷い

目の前で母親と弟が死んでしまうなんて酷い事だ。酷くて仕方ない事だ。簡潔にまとめられるべき事じゃない。けれども、簡潔にまとめられたニュースとして耳に入る。「どこかの線路で母親と次男(7)が踏切の中に入りました。即死でした。踏切の外にいた長男(9)が母親と次男が踏切に入ったと言いました」非常に簡潔。とても酷い。


人の死に対して、他人でも知人でも。死やその他の別れに対して、涙を流すべきでない。涙で流してしまうべきでない。死の他にも、その他の色々な感情やらに対して涙で流してしまうべきでない。そんな事で決着をつけるべきじゃない。反省や懺悔を、後悔した事を、簡単に話してしまうべきじゃない。そんな事で終わらせてしまうべきじゃないんだ。出来ない事に対して簡単に許してしまったり言い訳したりすべきでもない。それが命に関わろうと関わらなかろうと。だから、簡単に涙を流す人に、簡単に感動してしまう人を、例え説得力があったとしても私は信用しないし好きにもならない。