夏秋コレクション

将来を憂うのは若者の特権かと思って10代から20代を絶望的に過ごして、さっさと年を取らないものかしらと思っていたけれど、さほど成長もせず、かといって退化もせず、訳のわからない希望は確信ある絶望に変わり、そしてまた、さっさと年取らないもんかしら?と思っている。年月の終着点は死であるけれども、死が恐ろしいのは幻想であるに違いない。
あのねー、他人を心配したり気遣ったりするのは恐怖ですよ。人道的な事なんて糞だと思っておれなくなるってのは恐怖であって。人でなしではないつもりでいるけれど、そういう部分が揺ぎ無くそそり立っていて欲しい。人でなし部分が人道的思考に占領されるのは我慢ならない。そんな風になるのだったら、きっちりとそちら側にどっぷり浸かれる人間に洗脳してくれ。だって軽蔑しちゃうじゃない、自分を。嫌じゃない、軽蔑するの。