懲りねぇな

錯覚かと思って鏡を覗き、目玉を動かし。これはさぞ可笑しいとうふふと嗤い。「ええ、あれは脅迫と言って過言でないでしょ」「そうだろうか?被害妄想だと言われかねまい」「大丈夫、大丈夫」髪の毛が汗でぺったりと頭皮にへばりつき、このイワレの無い愛によって、あなたの愛に酔って、愛に酔ったあなたによって、わたしは死なされる事となるやもしれんと「酷い汗ですよ」「いや、これは涙」「お上手」手の滑りをこっそりと机の角で拭ってみたりなどし、いや、これは気付かれたかも知れない。目玉の動きに合わせて微小な反復を繰り返す腹。仕方なく彼の腹にくっつく事となったナマケモノの腹。「相変わらずカーテンの隙間が怖い」「あなたの目玉が何時見えるかと震えている訳ですね?」頷いた拍子に「ほら見えた」膝のシミに目を移せば、ほれ、次の部屋へ。
「大丈夫」
「大丈夫」

足の裏が酷く痛いわと椅子の上に立ち上がったら「そりゃ、ルール違反」それにしたって足が痛いわ「そりゃ、痛い」教えを乞うたのは…「これから向いますからね」電話があったのは随分前になるのに。




本を買った。ビレッジバンガードで。ハードカバーは装丁が余程素敵でないと買わない。読みずらいよね、重くて。運び難くもあるよね、重くて。肩凝るよね、重くて。

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

わたしたちが孤児だったころ (ハヤカワepi文庫)

人生のちょっとした煩い (文春文庫)

人生のちょっとした煩い (文春文庫)




絵を欲しいと言って下さる人へ絵を描いているのだけれども、かわいい絵ってどうやって描くんだっけなーと思って2つボツにした。あと、知合いの人に頼まれている絵は、イメージ通り出来上がったら渡すの嫌になるかもしれない。ハードルをあげてみただけです。