一週間を何百回も経験している

人を殺す夢をみる。人を殺そうと思い立って実行に至るという過程でなく殺した後の絶望的な気持ちに陥る場面。同性愛者の男性に匿ってもらうも、どう考えてもいつまでも黙って隠れている訳にもいかないだろう。つまりは刑務所に入るだろう。何年入る事になるかは解らないけれど、自分の殺人した相手はほとんど私と何の関係もない人であってつまりは見境無く「ただむかつく」等といった非常に安易な人間性の欠落した想像力のない理由で殺人したのであって、それ相応の刑に服さねばならず、仮に刑務所から出られたとしてもだいぶん時間は経過しているだろうし、今描いている絵は?絵でどうにかなろうとする私は?今迄の絵は?全部壊したのはたった一瞬程度の殺人であって、別段殺さなくてもいい様な相手を軽い気持ちで殺してしまって私は何もかも失うのか?というか、刑務所怖い。刑務所内の人間達も怖い。あーどうしよう。と、殺人に対して一つも反省していない所が怖い。殺人した相手に対して済まなく思っている気持ちが全くない事も怖い。とまぁこの辺りでこれは夢だと思って、私は殺人してないでしょ、そうでしょ。絶望する事ないのよだって私は殺人していないものと思って起きた。起きてしばらく、自分の思う殺人していないが信じられなかったが、殺人していなかった。よかった。




死んだ真似してと言って全身の体重を抜き、復活した真似してと言って神々しく起き上がり、馬小屋で生まれた真似してと言って生まれたての子馬の如く足を震わせる。間違っちゃいなかったのだけれども、てっきり死んで復活して馬小屋って普通にオギャーでいいんじゃないのかと思って                      あーー笑った。腹が痛い。さすが同居人。