パンツ買う日

下着にはこだわりたいと思っており、しょっちゅう買うもんじゃないので。だが、気に入ったから即購入という事は滅多にしない。数年に一度まとめてどかっと購入というのがパターン。パンツの変え時はなんとなしに解るのだが、ブラジャーの変え時がいまいち解らない。そんなに破れたりするもんでも汚れてどうしようもなくなるもんでもない。体型変化とゴムの伸びと機能の低下によって購入する事になるのだろうが、胸の存在感がないので使い古した下着を一新しようと思うにはそれなりのきっかけが必要だ。恐らく数年使う事になるからこそ、購入する時には気合いを入れてみたりするのだ。今回のきっかけはあぶちゃんに悲しい顔をされた事と好きなデザイナーがコラボ下着を作ったからという事で。大抵、見た目が物凄く好みでも装着してみるとなんともしっくりこない事が多いのだが今回はそれをクリア。それにしても、近頃の下着の詰め物の精緻さったらない。触り心地のいい事。ただの綿じゃないのね。なんなら本物の胸より胸っぽい。こんなものを詰め込んでムリクリ谷間を作っているのねと関心した。試着をするとなると、誰でも彼でも胸の小さい人間は大きく見せたい、谷間を作りたいと思われる物なのか、笑顔で「ほーら谷間がキレイにできるんです」って言われて肉を寄せられるのだけれど。鏡で自分の悲しそうな顔を見ると気の毒になってしまう。あれってふくよかな胸で自然に出来るものと明らかに違うじゃない。なんかもう痛々しい感じがする。そういう無理矢理感が解っているせいか、悲しい谷間を強調する女性を見ると優しくしたい気持ちになる。全然美しくないのに。という訳でわたしはいつでもそっとぷにぷにパットを外して男性に間違われる事を厭わずに下着を付けている。